玉井康之北海道教育大学釧路校教育学科

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教育学研究室に入室したいと考える新入生の皆さんへ  -入室のためのガイダンス-

1. 教育学の教員は?

 教育学の教員は、玉井康之・二宮信一・川前あゆみの3人です。教育学の指導は、3人の教員の集団指導によって行われます。3人の教員の専門はそれぞれありますが、教育学研究室の運営および教育学の指導は、全員で行います。

2. 教育学とは?

 高校までの授業に「教育学」という科目はないので、担任の先生を見ることしか、「教育学」を考えることはなかったと思います。しかし「教育学」は、目に見える姿だけでなく、その背後には様々な教育学の理論と実践方法が応用されています。
 「教育学」は大変広く、子どもの発達に影響するものは、何でも「教育学」の対象となります。したがって、教育学は内容的に制限があるわけではなく、子どもの発達や教育の内容を幅広くとらえていただきたいと思います。

3. 教育実践との関係は? 

 教育学研究室では、理論的な学習に加えて、学校現場に赴き、子供たちと触れあうことを通じて、学校現場の現状や実践的な学習をすることを重視しています。「知っていても教えられない」ということも、教育の特徴です。学校支援ボランティアとして、教養の単位を取得することはもちろんのこと、児童館や障碍児・福祉活動との関わりなど、あらゆる活動が幅広く存在します。学級経営・生徒指導・教科指導や、地域教育活動も、実際に実践してみて、豊かな教育実践のノウハウが身に付きます。4年間を通じて子ども・学校と関わる教育実践活動を大事にしてほしいと思います。

4. 教育学研究室で求められる姿勢とは、どんな姿勢ですか?

 ・教育学に強い関心と興味を持っている人
 ・人間関係を意識的に高めていこうと努力する人
 ・子どもが好きな人
 ・一生懸命いい教師になろうとする人
 ・教育実践上の困難があっても、乗り越えようと努力する人
 ・学校支援ボランティアや子ども支援活動を行う人
 ・受け身的ではなく、自ら教育学研究室に貢献しようとする人

5. 教育学研究室で大事にしていることは何ですか?

 教育学研究室では、横の人間関係を大事にし、全研(全研究室員会議)を通じて、様々な活動を自主的に進めることを大事にしています。なぜなら、横の人間関係を積極的に作れる人は、子どもとの関係作りにも積極的になれる人が多いからです。しかしそれは単に個性を押しつぶす画一的な人間関係ではなく、また「個性の尊重」という言葉で、バラバラな個人を認めるものでもありません。その点が難しいところですが、少なくともみんなと一緒に何かを積極的に進めようと思う人は、教育学研究室でもうまくやっていけると思います。
 また教育学研究室では、学生同士が自主的に行う行事が大変多い研究室です。行事への取り組みは、学校現場での行事指導・学級指導の力量にもつながっていきます。こういった行事にも、自分を高められる一つの条件として積極的に関われる人を期待しています。

6. 教育学研究室の選考方法は?

 教育学研究室に入りたいと思う人は、どんどん希望して下さい。ただ、多い場合は選考しますが。

7. 卒論のテーマはどんなもの?

(1)平成18年3月卒業生テーマ
「不登校の子どもへの教師の支援のあり方-カウンセリングを用いた生き方支援」
「学校と家庭・地域を結ぶ多面的な通信の役割と可能性」
「教師の行うカウンセリング-問題行動から学ぶ対応のあり方」
「”校庭づくり”を通じた子どもの主体性の確立に関する一考察」
「保護者と教師の連携の課題と方策-学習・研修と行事改革を中心とした連携」
「離島地域における地域の良さを認識する学習活動を通じた心の育成」
「ヘレン・ケラー像の再検討」
「軽度発達障害児における”遊び”中心サポートプログラムの一考察-すなふきんクラブの4年間の実践から」
「ディープ・エコロジーを生かした環境教育のあり方」
「小学校における減災リテラシーの向上-阪神淡路大震災の教訓を通して」

(2)平成17年3月卒業生テーマ
「学力低下論争に関する一考察-寺脇研氏の主張をもとに」
「授業に生かす教育相談的技法」
「インクルージョンの理論と実践-アメリカのインクルーシブ教育をもとに」
「出会い系サイトにはまる青少年の実態と犯罪予防策」
「児童期の望ましい人間関係を育むための学級活動-レクレーション活動を中心に」
「自己教育力の育成を図る総合的な学習のあり方」
「子どもの生活課題と体力づくりの方策」
「望ましい人間関係を形成するための一方策-ソーシャルスキルトレーニングを中心に」
「小学校における軽度発達障害児への特別な教育的支援のあり方と課題-体制整備と地域・専門機関との連携を中心にして」
「教育の規制緩和にむけての一考察-不登校の児童生徒に適切な保障をするために」
「幼保一元化の課題と理念」

(3)平成16年3月卒業生のテーマ
「学級に於ける子どもの居場所づくり-構成的グループ・エンカウンターの活用」
「子どもの虐待防止に関する一考察-エンパワーメントの理論をもとに」
「子どものストレスに関する一研究」
「意識調査から見た”なかよしクラブ”の意義と課題-課程と学生の連携による実践的方策」
「児童の発達を促進する教師の支援方策-児童の効果的なほめ方・しかり方について」
「児童のスポーツ活動における効果的な指導のあり方-釧路市立湖畔小学校野球部同好会の実践を通じて」
「価値ある体験活動を生かした生活科の授業構想」
「ADHDを持つ子どもの支援方策を考える-すなふきんクラブの活動から」
「児童理解を生かした学級経営-よりよい人間関係をつくりあげるために」
「対人コミュニケーションにおける非言語的コミュニケーションの役割」
「青年の引きこもりの背景と要因-社会環境の変化とかかわりから」


 子どもと教育に深い関心を寄せる皆さんの健闘を期待しています。

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